11月15日(金) アルバム全曲解説「MOON PALACE」編

昔のアルバムの解説ばかりしてますが、着々と新アルバム録音に向けて進んでおります。
ブルーハーツの「DUG OUT」「STICK OUT」のように、早い歌、遅い歌、を分けたアルバムを2枚同時に作りたいな、というかねてからの夢を以前ここで書きましたが、編曲するメンバー達からすると、やはりまず1枚録音してから考えよう、という意見も出て、一先ず早い歌?10曲を選び、編曲しています。

1.長野県のお月様
2.音楽
3.ミツバチ
4.たこ公園
5.地下室の外は
6.雪包丁
7.佐藤君と伊藤君
8.そしてトンキーは死んだ
9.東京の空で
10.水平線

今回も、古くは「地下室の外は」「たこ公園」これは10代の頃出来た歌。
一番新しいのは「音楽」。これは今年の歌。
毎回ですが新旧織り交ざっております。

前回スタジオで全曲歌い「地下室の外は」だけ少し編曲がしっくり来ず、他の歌に変えようかなあ、と思ってしまった。
が、いつも入ってるスタジオコヤーマの横の古本倉庫で鈴木翁二さんのトークライブがあり行ってみたら、歌も少し歌っていて(1曲目が「少年」という歌で2曲目が「15才」という歌だった。さすがに「コークスかよ!」って心の中でつっこんだわ。)それを聞いてたら「やっぱり地下室入れたいな。」と思ったので、次のスタジオでしっくりくるアレンジになればいいな。

まあ、引き続きこうご期待。

今日の解説は4枚目のアルバムから「MOON PALACE」でいってみよう。

「MOON PALACE」

あのスーパーは大手だから 潰れる事はないんだろう
でもムーンパレスがなくなって 永遠に買い物に行く事もないんだな
さようなら スーパーとムーンパレス

向いの北光病院の駐車場が駐車場で
思い返すのはやっぱ冬だな 白い息と排気ガスと街の流れ
さようなら 駐車場とムーンパレス

夜が少しでも長引くように 塞いだ窓 でも夜が明けて
朝日の中は恥ずかしいね お別れに振った手はすぐにポケットへ
さようなら 長い夜とムーンパレス

毎晩行ったり 久しぶりも その夜だけ動く時計
止めたり進めたり戻したり 僕の時間は自由自在

でもムーンパレスがなくなった 時計はただ進んでいく
どこにいても いつも 今だって 時計はただカチカチと進んでいく
さようなら 若い僕とムーンパレス

4thアルバム「ブルースマン」収録
(2008年作詞作曲)

MOON PALACE、俺は英語が苦手だ。つーか嫌いだ。
英語圏の国に行った事も無いし、行きたいとも思わない。
(そもそも外国に行った事がないや。でも、全曲英訳してもらいたい、という夢はある。外人にも聞いてもらいたいんです。そして俺のような歌詞のタイプは比喩とか無いし、直訳であまり誤差無く伝わる珍しいタイプでは?と楽観視している。)

そんな僕ですが、MOON PALACE、という英語だけは書けます。
逆に言うと、ギター、とか、ファックユー、とか、ロックンロール、とか、すら書けません。嘘じゃ無くマジで。

小学6年生まではクラスでも勉強出来た方だった。
で、中学1年生の最初の中間テストというのから、本当の意味でのテストが始まる、無い進展(内申点と書こうとしたら、こう変換された。うちの古いパソコンはたまに鋭い。)という高校受験にも関わる審査がついに始まる、と脅されたので、思い込みの激しい少年だった俺は、必死に勉強した。
で、英語以外はほぼ100点だった。英語は30点くらいだった。
完璧主義者だった俺は、その日から勉強を放棄して今に至ります。
とにかく、英語の事を考えると頭が思考停止になる。
あと、そもそも単語のスペルが覚えられないからどうしようもない。
SOCCER、が覚えられなくて(もちろん今調べた。)「そっかかいらー」とスペルを覚える。
GUITAR、も覚えられなくて(もちろん今調べた。「ギター ス」まで入れたら「ギター ストラップ」「ギター ストラト」「ギター スタンド」「ギター ストローク」等々、「ギター スペル」とは出てこない。みんな弾けなくても書けるんですね。)「ぎゅいたあら」と覚えた。
が、こんな覚え方ではテストでは忘れてしまい書けない。
選択式の問題だけ正解したから30点くらいだったのだろう。
なんで、ぎゅいたあら、なのに、ギター、って言うんだよ、アホか、と最近まで暮らしてたが、最近気付いた。外人は本当に、ぎゅいたあら、そっかかいらー、と言うんですね。日本人が訛ってただけだと、最近気付いた。勝手に訛るなよなー。

そんなこんなで、勉強を放棄したが、周りの友人は極度に勉強できない人種が多かったから、中学卒業の時に「古宮一人は市内の公立かー。がんばれよ。スパー。(セブンスター)」みたいな青春の一幕もあった。
地元岩見沢だと、市内の公立高に行くのがベストで、ダメなやつは近隣の、炭鉱が終わったダーティーオールドタウンの定員割れの高校(三笠、美唄、等)に行く。
だから優秀な高校を出たつもりだったが、この前友人がみんなの高校の偏差値を調べて遊んでたら、俺の高校が1番低かった。
岩見沢緑稜高校、偏差値47との事。
そうか、そもそもダーティーオールドタウンだから全てが次元低いんだな。
ちなみに俺の学歴は、
月形小学校~月形中学校(1年だけで転校)~岩見沢東光中学校~岩見沢緑稜高校
です。空知だなあ。

話はそれましたが、MOON PALACE。

これは、札幌市東区北27条東7丁目にあったライブバーの名前です。

1番の歌詞のスーパーは「ハッピー」というスーパーだった気がする。食材を買い出しに行ってた。
2番の北光病院は、北光記念病院という大きな病院で、ムンパ(MOON PALACE)の向いに病院の駐車場があり、そこを勝手にみんな使ってた。
ムンパは郊外にあり、お客は車が多かった。
2002年に飲酒運転の罰則が厳しくなり、ドライバーの意識もみるみる変わり、今ではもちろん俺だって飲酒運転しようなんて思いませんが、当時は少なくとも北海道ではほとんどの人が飲酒運転、少なくとも今の酒気帯び、くらいはやっていたんじゃないかな。
なので、車でしか行けないような郊外にも飲み屋はあったし、車客相手にやっていけていたが、飲酒運転がちゃんと悪になってからは、郊外の飲み屋は終わっていった。

まあ、ムンパはそういう理由で終わったのではないんだろうけど。
この歌は2002年頃のお話ですね。

以前「プレスカブのスピードで」の解説で書きました、失恋?の後、俺は落ち込んでいた。
テーマ曲はシオンのアルバム「ストレンジ・バット・トゥルー」の「Machiko」や「Once Only Love」で傷心だった。
(今思えばここから割とやけっぱちな恋愛遍歴になっていった気がする。次はムンパの店主ホンダに失恋?(違うか?まあいいや。)して、傷心の中、出会った人と会って2ヶ月で結婚した。当時なぜかとても結婚願望があり、イケイケだった。入籍時、就職どころかバイトすらしてなかったが。)

そんな俺を見かねた永井君(「プレスカブのスピードで」編参照、ヤンキーとの抗争に参加。)が、飲みに行こうと連れてってくれたのがMOON PALACEだった。
161倉庫はパンクやハードコアの人か、近所の北海道大学の学生バンド(なんかマリファナ臭いイメージがありムカつくやつが多かった。たまに良いやつもいた。)が多くて、ムンパの爽やかロック(店主のホンダのメアドがsawayaka-rock@ezweb~とかだった。)の感じは新鮮だった。
お客も曲者だが善良な人が多く、20才の俺は可愛がられた。
ムンパのお客の好きな音楽はあまり好きにはなれなかったが、店にあったキセルの「近未来」というアルバムを客のいない深夜に超超超爆音でかけるといい気分だった。
そのあと車で小さい音でかけてもいい気分だった。
雪の街のオレンジの街灯によく似合っていた。

店主のホンダは10才位?年上の美人だがそれを全力で隠しに行くタイプで、おもしろい奴だった。
とても気が合い、すぐにサイコーの友人になった。
俺はお店を手伝うようになり、半年間位だったが素敵な思い出になった。
今、たまに友人に料理を作る事があるが、もしそれを美味しいな、と思う人は、ムンパで習ったのでムンパに感謝して下さいね。

サイコーな友人で終わればいいのに、だんだん惚れてしまって(ちょっと違う気もするが、まあいいや。)失恋?気分の時にムンパに来た女とデキてしまい、2ヶ月後に結婚してしまった。
その後、その女とは以前書いたアシカラズを組み、1年で解散し、一緒に上京し、空知レコーズ、というチームを組み、古宮夏希&コークスが燃えている!というバンドを組み、その後離婚し、今は彼女は俺の視界から出禁という事になっており、今に至る。

この前、上記のヌルマユ永井君が俺の色々な悪い噂?を聞いて心配したのか、何年か振りに会いに来てくれて色々話したが、「そーいえば、レッド(古宮夏希のあだ名)とは会ってないの?」と聞くから「あいつは俺の視界から出禁だよ。調子こいたから。」って言ったら出禁が気に入ったみたいで爆笑してた。
噂とは違い、俺が元気に張り切ってるのを見て、永井君は満足げに帰って行った。

ムンパが閉店したのがいつなのか知らない。俺が東京に来てから誰かに聞いたんだと思う。
ホンダとはその後は一度しか会っていないが、ずっとサイコーの友人だった。
もう何年も前から音信不通だけど、今でもそう思っている。
(一度会ったのは2009年の7月12日と13日。客だったヨシカワさんの葬式の時だ。「7月12日、13日」「愛は風景」がその時の歌だ。)

PS.結局まだ読んでないけど。これがモデルだろう。
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PS.チラシがこれだもん。
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PS.この歌のコードはF Am Dm Dm Am Fの繰り返し。
出来た2008年当時はギターの左手がずっと1フレットから動かないのが斬新な発明だ!と思ったが、誰にも褒められなかった。
「ブルースマン」収録。みんなほんと良い演奏。
このアルバムは曲順でポンポン録音していった。
聞いた人は知ってるだろうが、3曲目、4曲目で歌いながら派手に泣いてしまっている。でも録り直すのも違うと思い、そのまま進んだ。
5曲目のMOON PALACEはみんなの演奏のおかげで、前奏でちゃんと、しんとした気分になった。
6曲目アズミでは161倉庫が出てくる。1~4曲目まで感情が洪水しているが、ムンパと161のおかげで、5~6曲目の素敵な静かな時間帯が出来た。(と思ってたが、今聞いたら、まあ静かでは無いか。シャンとした、という感じかな?)

カチカチーと~の前の盛り上がりから、また戻るあの感じ、すげえ良い。このアルバムのハイライトだ。(それともアズミの間奏がハイライトかな?それかサマーの間奏か?意見の分かれる所です。)

PS.カスタネッツというバンドに「ムーンパレス」という歌があるみたいですね。
ホンダの車のカーステで聞いた気がするが、どんな歌か忘れた。

PS.コアなレテパファンなら知ってるかな?
谷口正造作の「君しかいない」の最後のラジカセにムーンパレスの文字が。(スペル間違ってるけど。)

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